春の花桃、夏の古代ハス 季節の花々が彩り添える自然と歴史豊かな公園

淨円坊の池

淨円坊の池

淨円坊の池については、その地名碑に「旧小字名浄円坊によって名づけた」とその由来が刻まれています。
淨円坊の池は、開園当初、芝生広場として整備されていたが、もとは沼地で、そのような形状の特徴からいつも湿っていました。、芝付きも悪く、使い勝手の悪い広場でした。そこで、平成9年に、その広場を池に改修したのです。その池の水は湧き水でもあるが、主に、中山の小川からの分流水が使われています。
淨円坊の池には、冬、多くの水鳥が群れ、夏には水連が花をつけ、八橋を模した枕木の橋が駈けられています。特に、桃祭りの頃は、多くの花見客が、この橋を列をなして渡り、池の周辺は花見客の人気エリアとなっています。
ところで、淨円坊は、御所沼と繋がる谷戸状の沼地に付いた小字名ですが、その由来は不明です。
従って、勝手な推測ですが、まず、その谷戸状の沼地は、隣接する古河公方ゆかりの徳原院の境内地の一部で、寺の庭園の池として整備されていました。徳源院には崇敬される高僧が居り、その高僧の坊号が淨円坊でした。その後、寺は、無住寺、そして明治初期には廃寺となったが、その高僧の遺徳をたたえ、谷戸状の沼地の小字名になったのです。すると、広場を池に改修したことも歴史的必然性が生まれ、これは地霊の導きだったのだと得心できたのです。

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