ホッツケ田
ホッツケ田については、この地名碑に「旧御所沼の水辺に葦を分けて細々と稲を育てる。ホッツケ田と言う。これにならって称す。」とその由来が刻まれています。
ホッツケ田とは、湖沼を新田開拓し作られた水田のことで、掘り下げた土を盛って高くした場所を水田に利用しました。このような水田を「掘り上げ田」と言い、御所沼ではほっつけ(堀付け)田と言いました。このホッツケ田は干拓以前までつくられていたとのことです。御所沼の谷戸は冠水被害の多発地帯でその労苦に見合った収穫が確約される訳ではなかったのです。
このホッツケ田の復元により、親子で参加のどろんこクラブが生まれました。どろんこクラブは田植え、稲刈り、脱穀、古民家での炊飯まで一年を通して米作りを学び、流しそうめん、案山子づくり、餅つき大会などを自ら企画運営して、互いの親睦を深めるコミュニティが生まれたのです。どろんこクラブとして米作りの活動は今でも続いているが講座型の一年完結型の活動です。講座型のどろんこクラブから公園を活動拠点とする自自主グループのコミュニティが数多く巣立つことを願っています。
そんなホッツケ田の米作りは、御所沼の辺りに典型的な里山の四季の風景をつくり、散策者の目を楽しませています。