新久田道
新久田道については、地名碑に「旧新久田村へ通ずる野道なり、沼に沿いて森かげを行けば 懐旧の情、にわかに生ず」とその由来が刻まれています。
古河公方公園には、柵は一部しかなく、周囲に開かれて公園です。従って、公園の入り口は四方あります。
東からのパークフロントの広大な駐車場を持つメインアプローチのほか、西からの牧野地口、北からの十念寺道に通じる北口、そして、南から新久田道に通じる新久田口があります。
この新久田道は、駒ケ崎の森の外周をぐるりと回って、新久田橋を渡り、御所沼沿いに、東に向かい、ツツジ山を過ぎ、日和山に向かう椿橋までです。この御所沼に沿った園路は、常連さんたちの規定の散策コースになっています。
この園路沿いは里山の懐かしい四季の風景が見られます。とりわけ、新久田道が一番輝くのは、ススキの穂が、赤みを帯び、白く毛羽立つまでの期間で、艶やかな銀糸のように輝き 微風にも波打つように揺れ動くとき、身近に見られるススキ道は秋らしい季節の彩りを市民生活に添えてくれます。