こぶし野
「こぶし野」については、地名碑に「春浅く、一隅のこぶし咲き出ず。春雪繽粉として枯野に舞うが如し。一幅の絵なり。号して以て賛と成さん。」とその由来が刻まれています。
こぶし野は御所沼の一部であった。戦後すぐに、食糧難のため干拓されて水田となった。1970年に公園が都市計画決定され、渡良瀬遊水地の掘削土で埋め立てられた。1989年の計画の見直しにより現在のような広場が整備され、その一隅にこぶしが一本植えられて、こぶし野と命名されたのです。
こぶし野は、春草席なるモダンデザインんも四阿・フォーリエが風景にアクセントを添え、御所沼、仙人池、小さな滝、さらさらと流れる小川、小高い丘や木々などが囲む心地よい広さの広場である。そんなヒューマンスケールの広場は小家族のピクニックや一人散策する人を心地よく迎入れているように思えます。
コブシの木春一番に白い花をつけ、ヒット曲「北国の春」がまず浮かぶが、農作業の指標にもなり、春が来たと知らせてくれる里山を代表する樹木です。また、樹高20mもの巨木になるという。その巨木の梢いっぱいに純白の花をつけ、春雪繽粉として枯野に舞うが如く早春の風に白い花びらが舞う様を想像しただけでもこころ浮かれます。