春の花桃、夏の古代ハス 季節の花々が彩り添える自然と歴史豊かな公園

御所沼

御所沼

御所沼については、その地名碑に「古河公方の館の周りに広がるこの沼は御所沼と呼ばれていた。昭和26年水田として埋め立てられたが、公園事業により平成7年春、復元された。」とその由来が刻まれています。

御所沼とは、鎌倉公方足利成氏が1455年に鎌倉から古河に移り初代古河公方となり、現在の古河公方館跡に鴻巣御所を構えた。以後、古河公方とその子孫たちが、175年間鴻巣御所を使用した。その鴻巣御所の周囲に広がる沼を何時の頃からか御所沼と呼ぶようになりました。その様な背景を持つ御所沼の復元には、都市下水路が幾筋も流れこむ地形上の特質から沼の水質保持という課題もあり、一時は沼をつくることを断念して予定地を渡良瀬遊水地の残土で埋めてしまったのです。そんな紆余曲折を経て、当初の基本構想とのズレを修正するために、平成元年に「基本計画見直し委員会」が開催され、その委員会で「歴史の山河こそが文化遺産なのです。御所沼はやはり復元しましょう。それはふるさとの魂です。」との景観工学者の中村良夫東工大教授の発言により、古河の原点とも言える古河公方の歴史的空間を蘇らせるべく御所沼復元が決定されたのです。そして、平成7年に都市下水路を迂回させ、蘇る湧水と雨水により満々と水を湛えた御所沼が復元されたのです。従って御所沼を含む歴史的地相空間は古河公方公園の核心部であり、ふるさと古河の魂として復元されたのです。

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