古河公方広場・二入川
「古河公方広場」と「二入川」については、地名碑に「康生元年1455年足利成氏は鎌倉より古河に移り古河公方と称し、この地に館を設けたと言う。古河公方は、五代義氏で終わるが、その娘の氏女(うじひめ)は逢方(ほうぼう)の森の中に鴻巣御所を営んだ。この小川は上流の小字名に因んで二入川という。」とその由来が刻まれています。
古河公方公園は、昭和40年代、日本の高度成長期で古河市も人口が急増して、古河公方の史跡付近にも宅地開発が進み、日本の歴史上からも重要な史跡を保護する必要性に迫られたことが切掛けで構想された公園である。ゆえに公園正面のエントランス広場を古河公方広場と名付けたのです。
また、「二入川」とは上流が二股に分かれた小川となっていたことから、小字名「二入」となったと思われます。現在の二入川は御所沼の水を汲み上げて循環し、公方広場を流れ、管理棟を貫き、御所沼に流れ落ちる小川のことで、御所沼の水質改善のためのエアーレーション装置でもあります。
この古河公方広場が最も華やぐのは桜咲く時期です。両側の石垣に植えられたソメイヨシノが広場を覆うように咲き、広場の紅枝垂れ桜がさらに華やぎを添える。そして、二入り川は春の光を放ちながら流れ、晴れやかに来園者を迎えてくれます。